平戸は長崎県に属する島で、長崎県北西部と平戸大橋で結ばれています。対馬海峡に面しており、中央部は山地となり、海岸線には入り組んだ湾や美しい景観が広がります。
南蛮貿易によって栄えた平戸はキリシタン文化の中心地であり、キリスト教の歴史的な遺産が数多く残っています。隠れキリシタンといった哀しい歴史もあります。
平戸城は、キリスト教の歴史とともに江戸時代の歴史を感じさせる要塞として知られています。また、中心市街地には歴史的な建造物や伝統的な街並みが広がります。
気候は温暖で、四季がはっきりしています。夏は比較的暖かく、冬は寒冷で、時折雪が降ることもありますが、積雪はあまり多くありません。春と秋は過ごしやすく、風光明媚な自然を楽しむことができます。
平戸は海に囲まれているので新鮮な海の幸が豊富です。その中で飛魚(あご)は、例年9月上旬から10月の中頃まで漁獲され珍味なことで大変好評を博しております。特に焼きあごはその代表的な一品で、当店では昔からの製法を守って製造しています。
あご(飛魚)を1尾ずつ手作業で串に刺し、備長炭にて丁寧に丁寧に焼き上げます。焼いて40年の職人が焼き加減を厳しくチェック。焼きすぎると焦げた風味に、焼きが足りないと生臭い香りに。その加減はとてもむずかしいものですが、手仕事による丁寧な製法が、素材の良さを最大限に引き出します。
旨味とコクのある上品なダシが取れ、吸物・煮物のダシにとてもよくあいます。特に正月の雑煮には最高のダシとされています。
あご(飛魚)だけではなく、ここ平戸はいりこ・かえり(片口いわしや真イワシ)の漁獲も多く、当店のいりこ、かえりは全国の飲食店や食品メーカーにてご利用いただいております。